同人誌「きらら系4コマレビュー120」製作日誌5 レビュー本文

過去の関連記事
・製作日誌を始めます http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130630/1372595853
・製作日誌1 これまでのおさらい http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130630/1372596810
・製作日誌2 全作リストと選定基準 http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130707/1373206209
・製作日誌3 デザインの決定、ページ数確定 http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130804/1375605571
・製作日誌4 表紙と裏表紙 http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130808/1375975867


 さて。
 いよいよレビュー本文です。
 ここがこの本のクオリティーを決定づけます。というかここが全てみたいなものです。気合を入れる必要があります。
 ふーっ。


 まずは過去の文章を読み返す。
 例えば「ひだまりスケッチ」のレビューはこんな感じでした。

 アニメのヒットにより、きららの知名度をぐんと引き上げた感のある本作です。一番の魅力はうめ先生のかわいらしい絵柄だと個人的には思っています。「へちょ絵」と呼ばれるデフォルメ画は、特にかわいいですね。あれは一種の発明ですよ。
 意外に突飛なギャグも、全体を包み込む(まさにひだまりのような)温かさも、全部うめ先生そのものなんだなあ、と「ひだまりラジオ」を聴くたびに思います。そう、そもそも作者自身がすごく魅力ある人なんですよね。だからこそこの漫画は面白いのです。


 うん、悪くない。
 悪くないんですが、これ書いたの三年前ですからね。アニメは☆☆☆だったし、ヒロさんも沙英さんも卒業してなかった。
 なので、修正する必要があるわけです。

 アニメのヒットにより、きららの知名度をぐんと引き上げた感のある本作です。一番の魅力はうめ先生のかわいらしい絵柄だと個人的には思っています。「へちょ絵」と呼ばれるデフォルメ画は、特にかわいいですね。あれは一種の発明ですよ。
 意外に突飛なギャグも、全体を包み込む(まさにひだまりのような)温かさも、全部うめ先生そのものなんだなあ、と「ひだまりラジオ」を聴くたびに思います。そう、そもそも作者自身がすごく魅力ある人なんですよね。だからこそこの漫画は面白い。
 そして今年、ついに上級生二人が卒業しました。必要不可欠だった人たちが去って、さてこの日々はどう変化していくのでしょう。これからも要注目です。


 このように、連載が進んだ作品は最新の展開に沿うようにアップデートし、また字数の足りないレビューは書き足し、もちろん奇妙な文章は書きなおし、というふうに加筆修正をしていきます。
 これを103作品。
 この時点でもうしんどいんですが、この本のタイトルは「レビュー120」。あと17作品足りません。
 もちろん書き下ろします。
 作品は主に2012〜2013年に発売されたものの中から選びました。
 そんなレビューのサンプルをひとつ。

 ミラク発、シュールで関西弁で理屈がよくわからないタイプのギャグ4コマです。
 スイカな美少女メラン・コリーに対する他人のリアクションが、わりと容赦なく辛辣なのがいいですね。やんわりブラックコメディーとなっています。やっぱりツッコミ役はいじられてなんぼ。漫才的な感覚をよく掴んでいると思います。
 かなり意識的に内容をギャグに振っているので、人によって合う合わないはあるかと思いますが、絵がとことん上手いので、その点は間口を広げるのに一役買っているでしょう。メランちゃんほんとかわいい。
 現在残念ながら連載休止中。はやく続きが読みたいところです。


 さて、何のレビューでしょう。
 と無駄にクイズ形式にしても意味ないので答えてしまうと、西瓜割「メラン・コリー」ですね。この作品、このまま自然消滅とかならないですよね。


 そんなこんなで、10時間ほどぶっ通しで作業し続けて、120作品のレビューが揃いました。ぱちぱちぱち。
 この時点で入稿リミット1時間前。


 最終回はまえがきとあとがき。

同人誌「きらら系4コマレビュー120」製作日誌4 表紙と裏表紙

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・製作日誌3 デザインの決定、ページ数確定 http://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20130804/1375605571

 いよいよ目前ですが。
 この日誌もそろそろ終わりです。あと2回。


 表紙というのはとても大切であり、本当ならテーマにそって萌えな絵とかプロっぽいデザインとかやりたいわけですが、しかし僕の武器はパワーポイントだけなのだった。



 大変シンプルですね。


 気づかれたかと思いますが、タイトル変えました。「きららコミックス」だと4コマ以外が結構含まれてしまうんですよね。4コマオンリーですよというところを強調したかったので、変更したということです。


 裏表紙は、以前参加した「4コママンガのススメ 2012年版」(これも夏コミで頒布します)を参考にしました。というかパクりました。



 掲載全作品


 これを見るだけで何が載っているのか一目瞭然という親切仕様でございます。


 今回は短めに。
 次はいよいよレビューに手をつけます。

同人誌「きららコミックスレビュー120」製作日誌3 デザインの決定、ページ数確定

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 一ヶ月も開いてしまいました。申し訳ありません。
 言い訳のしようもないのですが、入稿が完了して、なんだか燃え尽きたようになってしまいまして……
 完徹→そのまま仕事、とかやばすぎた。


 というわけで、原稿はすでに完成しました。入稿も済ませており、何事もなければ当日ブースに届いているはずです。印刷の仕上がりはその場で確認ということで、それなりに不安があるのですが、オフセット中心のサークルはこれが普通なんでしょうね。


 完成したとはいえ、この日誌はそのまま続けていきます。
 当日まで残り一週間、お付き合いください。


 さて、前回は掲載作品を選んだところまででした。
 そういえば書き忘れていましたが、前回作ったきらら系4コマコミックス一覧表は本同人誌の巻末に掲載します。かなり縮小したのに4ページも使っちゃってあわてましたが。


 次は本文のデザインを決めていきます。
 とはいっても、ここはコピー誌からあまり変えない方向で。パワーポイントで全てを作る以上、やはり限界はありますね……
 


 大体コピー誌そのままですが、作品情報として1巻発売年月と刊行巻数を加えました。この2つは地味に大切。
 A5サイズのため1ページに2作品が限界ですね。これがB5なら3作品いけるんですが、ページ数が減るわりにあまり印刷の値段は変わらないということで、やめました。今回は、それなりに厚みがあって、本として存在感の高いものを作りたかったので。


 画像を見ると文面が片側に寄っていますが、これは本の中央部分ののりしろを考慮したためですね。実際に本にしたときには、きちんと見える範囲の中央付近に位置しているはず……はず。こればっかりはできあがりを見てみないと何とも言えませんが。


 こうしてデザインを決めたら、文章を空にして全ページ分作りあげていきます。作品の表紙画像はきらら公式サイトから持ってきて、フリーソフトでグレー化&縮小します(「縮小専用」超便利)。もちろんパワーポイントにもその機能はあるんですが、原寸のままでただ見た目だけ小さくすると何かぼけるんですよね。コピー誌の時はそれで印刷すると違和感あったので、今はソフトできちんと縮小してます。ただ、これはpdf→入稿というオフセットの流れではあまり意味がない、というかむしろ逆効果だった可能性もあって。実際入稿時に「画像が劣化してますがいいですか?」と訊かれました。もちろん判別がつかないほどではありませんが。次があるとしたら要検討ですかね。



 全体像。これは完成稿のものですが。


 120作品あるので、レビューだけで60ページになります。その他、表紙・裏表紙とその裏面(俗にいう表1〜4ですね)で4ページ、コミックス一覧表で4ページ、タイトル索引で2ページ、まえがきとあとがきで2ページ。というわけで、計72ページとなりました。ねこのしっぽの値段表にはA5で72ページという項目はないのですが、76ページで申し込めば72ページにカットしてくれるそうです。便利ですね。値段は76ページと同額ですが。


 今回はここまで。
 次は表紙と裏表紙を作っていきます。

同人誌「きららコミックスレビュー120」製作日誌2 全作リストと選定基準

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 どうも、一週間ぶりです。すみません。


 先日、同人印刷会社ねこのしっぽに行ってきました。
 オフセットは未知の領域なこともあり、一度話を聞いておきたかったのです。
 営業時間も過ぎていたのに1時間近く対応していただいて、説明も丁寧で、ここなら大丈夫と確信を持ちましたね。元から別の会社にする気もなかったんですが。


 ねこのしっぽは製作パックがいろいろあるんですが、これはもう「ビギにゃ〜ぱっく」で確定ですね。他のパックに比べて圧倒的に安い。その代わり紙や色の選択肢が狭まるんですが、そこはあんまりこだわりなくやりましょう。
 サイズA5の76P、表紙一色刷りとすると、お値段は200部で36000円、300部で45900円。意外と差がないんだなあというのが正直なところです。200部と思ってましたが、今後何年も売り続けたいことを考えると、300部でもいいかな。


 閑話休題


 さて、前回の予告通り、きらら系4コマ全作品リストを作りました。
 僕の書き方が悪かったのですが、雑誌掲載のみの作品は考慮していませんのでご了承ください。何分雑誌を読み始めたのがここ数年のことなので……。



 一部だけですが。


 注意していただきたいのは、このリストはあくまで4コマ作品のみのものだということで、例えばフォワード掲載作などは載せてません。むろんそちらにも良い作品はたくさんあるわけですが、今回はそういう本を作るわけではない、ということですね。(コラムでフォローする可能性はあります)


 画像の右の方に○の付いているものが今回の本にレビュー掲載予定の作品です。全部はまだ秘密。
 選択基準は以下のような感じ。


  1.僕が読んだことのある作品
  2.僕が好きな作品
  3.きららの歴史的に重要な作品


 1はまあ当然として(読まずに書くレビュアーとか都市伝説じゃないんですか?)、3より2を優先するのは、これが同人誌だからですね。この本に批判的なレビューを載せる気はありません。どんなに有名な作品でであろうと、僕がおもしろさを一切感じないようなものであればそれは対象外ということです。
(と言いつつ、今のところ世間的に認知度高い作品はほとんど全部載る予定なんですが)


 ところで何も考えずに選定したら125作品になったんですがそれは。
 まあ何とかなるでしょう、きっと。


 次回は本文デザインの決定あたりを。

同人誌「きららコミックスレビュー120」製作日誌1 これまでのおさらい

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サークル「淡く眠る猫」はこれまでに「まんがタイムきららコミックスガイドブック」というシリーズのコピー誌を4冊刊行しています。



Vol.1 2010年5月発行



Vol.2 2010年8月発行



Vol.3 2011年3月発行



Vol.4 2012年3月発行


中身はこんな感じ。






きらら系4コマについて、あらすじをつけた上で、1作300字程度でレビューしています。
取り上げた作品数は総計で103。単純計算で30000字超えてます。ようやったなあ。


今回刊行予定の「きららコミックスレビュー120」は、これら4冊の総集編となります。
といっても、ただそのまま並べるだけでは楽しくない。
そこで、以下のように手を加えます。


・全レビューについて加筆修正
・20弱の作品レビューを新規書き下ろし
・1巻刊行年代順に掲載
・作者別/作品別索引あり
・きららに関するコラムも掲載(これは余裕があれば)


場合によっては丸ごとレビューを書き直す作品もあるでしょう。
要はこれまでの内容をふまえつつも、全く新しい本にしたいんですね。
今まで本を買っていただいた方にも楽しめる誌面作りを心がけたい。


とまあ、お題目はここまで。
ようはやるかやらないかだ。
次回はきらら系4コマ全作品リストの作成と、レビュー作品の決定です。

同人誌「きららコミックスレビュー120」製作日誌を始めます

水池亘の個人サークル「淡く眠る猫」はコミックマーケット84に参加できることになりました。ブースは2日目o-24aです。





お誕生日席だって。うれしいね。


前々からちらっと言ってはいましたが、今度の夏コミでは1年半ぶりの新刊を出します。
総集編です。
オフセット本です。
オフセットというのは同人初心者には手の出しにくい天空かつ魔の領域。
そこへ足を踏み入れようというのか……。
しかし人間は前に進まないと死んでしまう生き物なのです。





なに言ってるんだろうね、この人


猫さんも応援してくれていることですし。


で、オフセットで出すからには気合の入れた本にしなければなりません。
金額が金額なのです。
そして少なくとも大赤字にならない程度の頒布数を出さなければなりません。
金額が金額なのです。


そこで宣伝の一環として製作日誌を公開することにしました。
これから同人誌完成まで、定期的に製作の状況を本ブログに掲載していきます。
実際のところ、怠けないように自分で自分を監視する目的はもちろんあります。
ちなみに入稿締切は7月16日です。あれ、時間が、もう……


それでは、しばしの間お付き合いください。
よろしくお願いいたします。

コミティア104発行同人誌「4コママンガのススメ2012年版」に寄稿

 私、水池亘は5月5日に開催されるコミティア104に参加します。普段はサークル「淡く眠る猫」として活動していますが、今回は別名義での活動になります。

スペース ほ28b「4コマ同好会」


配布物
・(新刊)4コママンガのススメ2012年版 500円
・(既刊)4コママンガのススメ2011年版 400円

 新刊は昨年と同様、2012年に発行された4コマ単行本56作品と、デビューしたての新人作家12人についてのレビューを収めた本です。メインの参加者はたっちーさんすいーとポテトさん八戸さん、私の4名、そして今回はゲストとして6名(すがまさひとさん花盗人さんまなつかさんとりはるさんS治さんやごさん)の方々に1ページレビューを寄稿いただいています。
 収録された全ての作品は下の裏表紙を見ていただくとして、私が担当したレビューは「さつきコンプレックス」「リコーダーとランドセル」「生徒会のヲタのしみ。」「こずみっしょん!」「箱入りドロップス」「ぱわーおぶすまいる。」「少女公団アパートメント」「センセイあのね?」「サーバント×サービス」「JC探偵でぃてくてぃ部!」「光の大社員」「炊飯器少女コメコ」「√中学生」「ちょっとかわいいアイアンメイデン」の14作品です。また、新人作家紹介はクール教信者、ノッツ、火曜の三人を取り上げました。
 相変わらずこの世のどこにもない4コマ特化のレビュー誌として価値のあるものになっていると思いますので、ぜひ手に取っていただければ幸いです。