コミックマーケット82参加のお知らせ

　サークル「淡く眠る猫」はコミックマーケット82に参加いたします。

　配置場所：3日目（12日）東地区　S-56a

　配布物は以下の通りです。

・コミケ初配布「４コママンガのススメ 2011年版」100部　400円
・コミケ初配布「まんがタイムきららコミックスガイドブック Vol.4」50部　50円

・既刊「まんがタイムきららコミックスガイドブック Vol.1〜3」各15部前後　100円
・既刊「極私的この４コマ漫画がすごい2011」 20部 100円

　新刊はありません。申し訳ありません。
「４コママンガのススメ 2011年版」はコミティア100において「４コマ同好会」名義で配布したオフセットの合同誌です。詳しくはhttp://d.hatena.ne.jp/mizukunn/20120430をご覧ください。
　よろしくお願いいたします。

小感想いくつか

それでも町は廻っている 10 (ヤングキングコミックス)

　もはや石黒正数は安心と信頼の域に達してるなあ。これだけ面白い漫画が無視されるから年末ベスト本とやらは信用ならない。中身は相変わらずのジャンルミクスチャー。どの話しも構成に捻りが効いてるんだよね。エビちゃんがほとんど出なかったのだけが残念。

のんのんびより 4 (MFコミックス アライブシリーズ)

　可愛い女児たちのどたばたダイアリーin冬休み。この漫画からはわりとプロ根性を感じる。ネタは独自性を強く感じるし、絵の書き込みも細かい（アシいないんだってさ……信じられん）。ただキャラが可愛いだけの漫画では全然ないからね。いやすごく可愛いんだけどさ。

キミとおやすみ 3 (ジェッツコミックス)

　終わっちゃったよ！ とまあそれはそれとして。オンリーワンのほんわか雰囲気と、意外にブチ切れたギャグと。この人はもう一生この路線でやっていけばそれでいいと思う。個人的には竹本泉のような存在。

ちとせげっちゅ!! 8 (バンブー・コミックス)

　これももう大分長いですが、まだまだいけますね。いつ見ても読み味が変わらない。こういうのでいいんだよ、こういうので。世間一般言うところの四コマらしい四コマ。もういけるとこまでいってしまえばいいね。

ごきチャ (1) (まんがタイムKRコミックス)

　ゴキブリを薄幸少女に擬人化したよ！ という、まあ出オチ漫画なんですが、きちんと設定を生かしつつ、健気な少女が苦しい生活のなかおぼろげな幸せを見つけていくという、わりと普遍的な話作りに着地していて、読みごこちがとても涼しげ。キャッチーでもあるし、これは売れるかも。

きらら（本誌）2012年6月号感想

　昨夜ニコニコ生放送で突発的に行った、「きらら（本誌）2012年6月号の感想をだらだら語る」という内容の放送の録画をアップしました。1時間半あります、なんと。本当にだらだら語っていたらそれだけかかりました。もっとスマートに決めてもいいのかもしれない。
　雑誌感想はこのブログにアップするという手段ももちろんあるわけですが、文章を書くのって結構労力やらコストやらかかるんですよね。ならばいっそ放送という形で口で語ってしまった方がてっとりばやい。とまあ、そんな理由でやった放送です。リアルタイムでコメントつくのも楽しいしね。スライド作るのに一時間以上かかって、結局かかった労力は同じなんじゃないのか……と思わなくもないですが。
　動画中では悪いこと言った漫画もありますが、基本的にきららに載ってる漫画はつまらなくはないし、雑誌としてのクオリティはかなり高いということは強調しておきたいところ。
　何にせよ、全てのきらら読者に観てもらいたいし、その価値はあるはずだと、そう考えています。そうじゃなきゃ生放送なんてやらないし、動画もアップしませんよね。もちろん。

　これからも同種の放送はやっていきたいなあと思っているところです。
　で、今とてもやる気があるので、今夜きららキャラット6月号の感想を語る放送、やります。ニコ生で。告知等詳しい情報はツイッターに流すので、そちらを参照してください。
　そんなこんなで。

小感想いくつか

・[★★★☆]玉岡かがり「まんがーる」(1)

まんがーる! (1) (アース・スターコミックス)

　まあこの人だから、絵はすごくかわいいし、それなりのクオリティはあるのだけれど、ど、ど。「玉岡かがりにラブコメを描かせないなんて！」という第一印象を覆すほどのものではないね。正直なところ。

・[★★★★★☆]津留崎優「箱入りドロップス」(1)

箱入りドロップス (1) (まんがタイムKRコミックス)

　これは今年の暫定ベスト。とにかく一番の魅力はヒロインのかわいさなんだよね。高校に入るまで家から出たことなかった超箱入り娘。見るもの体験するもの全てが新鮮で、目を輝かせている様子が魅力的。こっちまでワクワクしてくるんだよ。傑作。みんな読むべき。
　（詳しいレビューは同人誌でやったので、機会があればそちらを参照ください。もう一度書く気力がない……）

・[★★★★☆]双見酔「すき、もよい」

好き　もよい (CR COMICS DX)

　これだけ詳細に感情の機敏を描いていながら、（少女漫画みたいに）押しつけがましくなく、現実感がすごくあって、読者に寄り添うように物語と人物がある。あー、双見酔すなあ。恋愛沙汰中心で、ギャグ少なめなのも良いね。

・[★★★★★]麻耶雄嵩「隻眼の少女」

隻眼の少女

　いやね、終盤までは「これ、大丈夫か……？」と疑問だったのですよ。しかしそこは流石の麻耶雄嵩だった。どんでん返しという言葉も生ぬるい、想像の埒外からの一撃。一分の隙もない論理から導き出される完全に狂った結論。本格ミステリの極北に位置する怪作。でもまあ、麻耶にしては、麻耶にしては普通かも。

・[★★★★☆]sasakure.UK「幻実アイソーポス」

幻実アイソーポス(初回生産限定盤)(DVD付)

　前作ほどのインパクトは正直ないけれど、しかし今作はトータリティがすごい。全体で一つの歌だね、これは。ニコニコで聴いてたときは、ここまで一体化するとは思ってなかった。いつからビジョンが見えてたんだろう。すごいな。人間ボーカルとボーカロイドの混在も違和感なし。

小石川ふに「センセイあのね？」(1) ――この純粋さ、おおいにアリ。

センセイあのね？ (1) (まんがタイムコミックス)

　小石川ふには好きな作者なんだけれど、これはこの人の良いところが溢れた秀作ですね。なんといっても視点がやわらかであたたかいのよね。空気感をきちんと演出できている、というか。
　１人の女子高生が先生に恋をして、自分の気持ちに気づいて、どぎまぎしたりあわてふためいたりときめいたり。そんな一つ一つをすごく丁寧にゆっくりと描写していく。今時こんな純粋さに満ちたラブコメ、おおいにアリです。
　１人１人のキャラが立っていて、人間関係の複雑さがきちんと描かれているところも○（とはいってもドロドロではないですよ）。構成が、ラブコメとして完成度高め。ゆったりしつつも、（矛盾するようだけど）テンポは良くて、サクサク読めるところもいいですね。
　そしてこの巻は最後に爆弾が。急転直下！　びっくりしちゃったよおい。この続きが載った雑誌（まんがホームね）は数ヶ月前なわけで、直接の続きはもう読めないわけで。これで続刊出さないとかありえないんで、芳文社さん、頼みますよ。みんなも買おう。

近況ちょこちょこ

　どうも。先日のコミティアは盛況で、我々の予想以上の部数を配布することが出来ました。お客様に感謝、感謝。「４コママンガのススメ」は引き続き夏コミ等でも配布していく予定ですので、そちらでもよろしくお願いいたします。

　ところで。
　ブログ、全然更新できてなくてすみません。もはや同人活動の宣伝ブログと化している状態はもちろん良くない。最低限漫画感想ブログとしての体裁は整えたいところ。
　とはいいつつも、漫画感想ってツイッターで呟くと満足しちゃうんですよね。あれは魔物だよ。魔物。
　なら呟きをまとめてブログにアップすれば良いじゃない。
　というわけで、これからは出来る限り漫画感想などはブログにもアップしていきたい所存。よろしくお願いいたします。

COMITIA100発行『4コママンガのススメ 2011年版』に寄稿

　私、水池亘はコミティア100に参加します。普段はサークル「淡く眠る猫」として活動していますが、今回は別名義での活動になります。

スペース　の62a「４コマ同好会」

配布物
＜４コマ同好会＞
・（新刊）４コママンガのススメ2011年版（400円） 100部
＜４研＞
・（既刊）起承転結 15号（2011年・夏）（500円）20部
・（既刊）起承転結 16号（2011年・冬）（300円）20部
＜淡く眠る猫＞
・（既刊）まんがタイムきららコミックスガイドブック　Vol.4(50円)30部

　メインの配布物となるのは、新刊「４コママンガのススメ」です。これは、私以外に、サークル「４研」で４コマデータベース同人誌を作り続けている、本企画の発起人たっちーさん、４コマ考察ブログ「よつぎりポテト」や４コマニュースサイト「すいーとポテト＠はてな」を運営するすいーとポテトさん、ブログ「素晴らしい日々」運営者にして年末のランキング企画「４コマオブザイヤー」主催者八戸さん、計４名が2011年に発売された様々な４コマ作品や、今注目の新人作家についてレビューした合同誌です。はっきり言って、これだけきちんとまとまった４コマレビュー冊子はこれまで存在していなかったと思います。４コマファンの方へ向けて、自信を持ってオススメできる内容になっています。普段僕が配布している本に比べると少し高い値段ですが、それだけの価値がありますので、コミティアへ行かれる方は是非お買い求めください。