凛として時雨「still a Sigure virgin?」

still a Sigure virgin?

still a Sigure virgin?

 一周して脳が開いた。やばい。ここだけ二十二世紀みたいな。いやわけわからんけど、要はとにかくぶっ飛ぶくらいに素晴らしい! ★6つでもよかったけど、聴き込んでないから一応半個減らした。

 前作と比べると、あれ、なんでこんなに進化してるの? 1年半ってそんなに長かったっけ。

 革命的に新しくて刺激的で驚きに満ちていて、そして核には強力なポップさがある。そう、こんだけ無茶苦茶やってるのにポップなんだよなー。どういうことだよ。売れてしまうんじゃないの、これは。

 これまでの時雨を総括したような強烈キラーチューン「I was music」、複雑怪奇な打ち込み音とピアノリフが溶け込んだ「シャンディ」、熱波のように押し寄せる切なさが胸を打つ「a symmetry」、美しく荒廃した原風景が目に見えるようなギター弾き語り「eF」、軽やかでユーモアたっぷりな新境地「Can you kill a secret?」、そしてまさしく奇跡のように終了する「illusion is mine」。などなど、聴き所は枚挙に暇無し。

 世界がどうあろうと時雨の音楽がそこにあれば僕らはいつまでも狂っていられる。ね?