Bass Ball Bear「(WHAT IS THE)LOVE & POP?」

(WHAT IS THE)LOVE&POP?

　いろいろと音楽を聴いているとごく稀に、頭を揺さぶられるような衝撃を食らって身体が震え、叫んだり泣いたりしたくなるようなアルバムに出会うことがある。でも、Bass Ball Bearがそういうアルバムを作るとは思っていなかった。

「青春なんて、キモチ悪い」　（ＣＭより）

　そこかしこで響き続ける切なさ、あまり煌々と照らされていたとは言えない青春時代の味。そこから一歩踏み出す明日への光。あー、よくわかんね。こんなアルバムを言葉で表そうというのが土台無理なのだ。
　作詞作曲の小出が自らの若さと才能を存分に鳴らしつくした全12.5曲。まっすぐじゃない青春を送った全ての人へ送られた音楽。だと思う。