セブンスドラゴンから感じる「RPGに一番重要なこと」

 いろんなところで無駄に手間かかったりするのは、意図的なんだろうと思う。クエスト達成したらわざわざ依頼人にも管理部にも報告しなくちゃいけない二度手間とか、移動手段が乏しいこととか、そういう面倒は全て「世界が生きている感覚」をプレイヤーに感じさせるためではないか。もしこの世界が実在していてクエスト管理部という制度があるのなら、依頼人にも管理部にも報告する必要があるのは当然だし、移動手段があまりなくて何度も街と街を往復しなくちゃならないのもあたりまえだ。ポータル(ワープポイント)はあるけれど街から少し遠いところにぽつんと建っていたりするのも納得がいく。受理中のクエストの内容が管理部でしか確認できなかったりする不便さも、現実ならば何の不思議もない。こういった細かい部分のリアリティが積み重なってこの世界は出来ている。だから、本当に世界を冒険して回っている気分になる。この世界の中で自分が歩いて自分が話をして自分が戦っているように思えてくる。つまりそれがRPGに一番重要なことなんだって新納さんは強く主張しているような、そんなゲームだと感じた。
 まあでも、まとめ買い出来ないのはやりすぎっすよ。懐かしい仕様だけど、流石にちょっと不便。