林家志弦「ストロベリーシェイクＳｗｅｅｔ (2)」

ストロベリーシェイクSWEET (2) (IDコミックス 百合姫コミックス)

　うおおおお最高だああああ！
　前作から……二年ぶり？　もう待ちに待って待ち疲れてたけど、待っただけのことはあった！

「なぜなら二人はすでにどうしようもなく打ち上がっているから!!!」

　お互い相手のことが（性的な意味で）好きで好きでたまらなくて頭の中が打ち上がってしまっている駆け出しアイドル二人のラブコメディ。もちろん二人とも女性だ！　百合！　百合！
　一巻の時点ではまだ片方が恋愛感情抱いてるだけでもう一方は好きな気持ちを恋愛感情と自覚していなかったが、二巻の最初で気づいてしまってからはもう！　もうね！　突き進むしかないわけですよ！
　しかし何度となくニアミスしながらもすれ違い続ける感情！　お約束でベッタベタだがそれがいい！　幸せ状態になってからの激甘っぷりも最高だ！　これぞ百合！　これが百合！

　はあ……はあ……落ち着け俺……。

　落ち着いた。
　この人の漫画は「あー漫画読んでるなー」的気持ちよさにあふれてて好きだ。強引にこちら側を引き連れていく勢いがある。テンポ良くギャグが入り、展開も予想外かつもたもたしない。正しくエンタメ。
　それでいて今回は百合補正により俺の脳内最高潮。楽しいなあ。甘酸っぱいなあ。悶え転げるなあ。うひひひひ。
　ただ、￥ラストの展開は蛇足じゃないか？　唐突に障害を組み込むのもこの人が良くやることだけれど（余談だが俺はこの人の描く「悪意」というものがどうにも好きになれないのだ。あまりにストレート過ぎる）、そんなことしなくたってお互いがお互いにとってなくてはならない人物だってことはもう十二分に示されていたと思う。いや、正直に言おう。俺はこの二人に不幸なことは一つだって起こって欲しくないのだ。どんだけ入れ込んでるんだろうね。でも、そういう漫画だ。
　あー。幸せ。