小林賢太郎プロデュース公演『LENS』
大正14年、ある図書館において蔵書が大量に消失するという事件が起きた。時を同じくして相次ぐ幽霊の目撃証言。本当に幽霊の仕業なのか? 超常現象を専門とする刑事や推理小説家志望の青年など、一癖も二癖もある5人の人物がこの謎に挑む。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: DVD
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あの小林賢太郎が初挑戦したミステリー舞台劇と聞いて、これは早急に見なければとレンタルしてきた。
確かに満足感はある。90分飽きることはないし、見終わったあとに高揚感も感じた。しかし、正直に言って期待していたレベルには残念ながら達してはいなかった。ミステリー的な話の筋とキャラクター劇としてのおもしろさがうまくかみ合っていなく、中途半端な印象を受けてしまった。まあそもそもの期待値が高すぎたことも原因のひとつだろう。決して駄作ではないことは強調しておきたい。
個人的に一番好きだったのは冒頭のシルエットのシークエンス。ズバズバと推理する小林賢太郎の切れ味のよさに痺れた。他には、事件解決のシーンが定番とずらした描き方をされていておもしろかった。