重野なおき『ぼくの彼女はウエートレス (1)〜(3)』
やり手の営業マンである山本トシミツ(ちょっと天然)の恋人、星野アリス。彼女は喫茶店withのウエートレスなのです。店長の間宮さんやその娘のくるみちゃん、トシくんの職場仲間の人たちも巻き込んで、彼と彼女のほのぼのライフは今日も続きます。
- 作者: 重野なおき
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2004/08/03
- メディア: コミック
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大・傑・作!
思わずフォントサイズを変えてしまうくらいにおもしろかった。これはすごい。
どのキャラもちょっとぬけたところがあって、好きにならずにはいられない愛くるしさにあふれている。ボケ役とツッコミ役が固定されずコロコロと変化するので、毎回同じようなことをやりつつも飽きずに読めるのも良い。四コマ漫画として相当なハイクオリティである。
しかし、2巻まででは、とても楽しいけれども、決して秀作の域を出てはいない。すばらしいのは完結巻である3巻だ。3巻の後半において、この作品のプロットがどれだけ綿密に練り上げられたものであったのかを知り衝撃を受けた僕は、思わず「うああ」と叫ぶとおもむろに立ち上がり部屋をぐるぐると歩き回ってしまった。そしてラストは、ちょっと考えられないほどの、最強のハッピーエンド。漫画を読了してこれほどの幸せを感じたのは久しぶりである。
またしても個人的殿堂入りの漫画が現れてしまった。至福。ぜひみなさんも読みましょう。