二階堂つながりというわけでもないけれど

 巷で噂らしい二階堂黎人の『容疑者Xの献身』評論(http://homepage1.nifty.com/NIKAIDOU/ の日記を参照)を読んでみました。
 二階堂黎人言うところの「本当の真相」は、実は僕もラスト直前でその可能性に気づいてものすごい衝撃を受けたけれどその後を読んでやっぱり違ったかと思い直した内容と大体同じで、似たようなこと考える人はいるんだなあとちょっとうれしい。言うまでもなく深読みだろうけれども。ちなみに僕としては石神は親子二人を同時に愛していたのだ、というのが本当のところ(=作者の意図)だと思っています。
 本格ではない云々、の話については正直よくわかりません。というか本格かどうかって、作者の意識の問題であって、話の内容には関係ないことじゃないんですか? 森博嗣の一節を借りて言うならば、
「本格とは何か、と考える瞬間にだけ人間の思考に現れる幻想だ。普段はそんなものは存在しない。」
 そういうものではないのかと思います。