次号ラストってことで、「ふおんコネクト!」についてちょっと語ってみる。
思うところをちょっと書いてみよう。例によってほぼtwitterからの再録です。
正直な話、僕は「ふおんコネクト!」あんまり好きじゃないのだけれど、こと完成度って点においてはきららの中でもほとんど随一じゃないかと思ってます。
この漫画には無駄なコマというのが一つもない。隙あらば確実に小ネタを挿入し、隙間を埋め尽くしている。その結果生まれたのは異常な密度と堅牢な世界観。そこに世界は間違いなく存在していて、その上そこは少しばかり奇妙な場所なのだ。そりゃあ、生きてて絶対楽しいに決まっている。
ただ、僕にはこの漫画はちょっとばかり生真面目すぎる。作者はとても純粋で真面目で問題意識が高くて(たぶん)、そういう人がきちんと正面見据えて100%の力でもって描ききっていることは良くわかる。けれど僕は不真面目な人間だから、当てられてしまってちょっと疲れたり、斜めから見てしまったり。
でもおそらく、この漫画はこういう描き方でしか描けなかったのだ。
「バクマン」で、主人公たちの漫画を編集者が「これはこれで完成系」「でも遊びがない」「真面目だ。真面目すぎるくらい」と評するシーンがある。「ふおんコネクト!」はまさしくそういう漫画じゃないかと思う。
でも、その編集者は同時に「確実に面白い!」とも言っていた。
そんなこんなで、「ふおんコネクト!」はオススメです。別に自分が好きじゃなくたって、オススメなのです。
- 作者: ざら
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2007/03/27
- メディア: コミック
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