はとかわいい。かわいいはと。 てっけんとう「はとがいる」

 きららの連載見て気になってた作者の単行本。これがかなり面白いんですよ。共同体として思考するはと(≠鳩)たちがはっちゃんを愛していろいろちょっかい出すけど、当のはっちゃんははとが大嫌いでしたから大・迷・惑!

 はとたちは、しゃべらない点と共同体として動く(=個性はない)点を除くと、「けものとチャット」の猫たちに似ていると思う。邪険にされるのも同様。でも、「はとがいる」の方はよりブラックな風味が強い。

 迷惑とはいえ別に悪意はないはとたちを、普通に箒でぶん殴ったりゴミに捨てたりフリスビーにしたりするような漫画だから、不快に思う人ももしかしたらいるのかもしれないけれど、個人的にはブラックながら嫌な気分にならないバランスが上手いな、と思った。

 後半になるにつれて作風が確定していった漫画だから、あと1巻分くらいは続いて欲しかった。いや続いてるのか? よくわからない。とりあえずきららの連載を楽しみにしていれば良いかな。