People In The Box「Ghost Apple」

Ghost Apple

Ghost Apple


 すばらしきかな圧倒的世界観。
 音楽的には、変拍子を多用したポストロック的アプローチも含んだギターロック。3ピースなので音数は少なめ。
 とにかく特徴的なのが世界観。普通のリズムではない曲と、内容の了解しにくい言葉の羅列が混ざり合って、そこは独特な異世界


「ようこそ ここは舞台で女優が消えた場面さ」
「密室の蝶みたいだよ 君の祈りは」
「これ誰かの夢だ!」


 音楽を聴くというより、どこにも存在しない世界に引きずり込まれて闇雲に歩いているような気分になる。自分にとってのこの世界は、ダークファンタジー的世界観の森の真夜中、空には星が流れている、そんな感じ。(しかしもちろん他に人にはその人だけの世界が現れる)
 そして、そこで僕はなにがしかの感情を得る。明文化? 不可能。でも、たぶん、僕は救われた。


 誰にも真似できない音楽。ギターとベースとドラムとボーカルだけでこんな世界が表現できるなんて、まだ人生すてたもんじゃないな。


 最後に曲目一覧。

1. 月曜日 / 無菌室
2. 火曜日 / 空室
3. 水曜日 / 密室
4. 木曜日 / 寝室
5. 金曜日 / 集中治療室
6. 土曜日 / 待合室
7. 日曜日 / 浴室

 ね、すごいでしょ。