めいびい「黄昏乙女×アムネジア」
- 作者: めいびい
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2009/08/22
- メディア: コミック
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これはかなりすばらしいと思った。各話ごとに異なった七不思議的怪異(都市伝説と言っても良いかも)を取り扱い解決していくという構造なのだけれど、その解決の仕方が良くある展開から少し捻られたものになっていて意外性がある。ヒロインが幽霊であり主人公以外には見えないことも、ただの設定ではなくちゃんと話に有機的に取り入れられている。そして何より、絵に雰囲気がある。
系統としてはジャンプの「World_4_U」とか、えすのサカエ「花子と寓話のテラー」に似ているかもしれない(雰囲気込みで)。しかし違うのはボーイ・ミーツ・ガールとしての要素も持っていること。少年が美しい少女と出会い、青春時代が劇的に変わる。少女が謎に満ちていたり、今後の別れが暗示されていることも含めて、正しくボーイ・ミーツ・ガール。
ヒロインの夕子さんはとても綺麗で可愛らしい少女。仕草がいちいち可愛かったり、所々色気あったり(これはエロマンガも書いてる作者らしい部分)。ちょっと上から目線で主人公に接してくる様は、好きな人にはたまらないんじゃないだろうか。
いろいろな面白さを併せ持っていて、それが乖離していなくてきちんと一つの形にまとまっている。良い佳作。