本放出

 今日は本放出オフでした。つかれたー。15冊ほどの本を放出し、20冊強の本を頂きました。みなさまありがとうございました。
 自分の持ってきた本が4冊も余って申し訳なかったです。やっぱりいきなり『四季 春』とか無謀でしたね(汗
 詳細は後日書くかもしれませんです。


 詳細。何故か文が硬いです。もし読んで気分を害された方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありません。


 午前中から秋山さんに借りていた石持浅海『扉は閉ざされたまま』を読みふける。午後1時に読了。満足感を得つつ本の準備に取り掛かる。挙げる本、貰う本をリストアップし、放出本を整理してゆく。と、ここでキセンさんに挙げる予定の森山東『お見世出し』の最後の1篇を読んでいないことに気づく。あわてて読み始める。30分ほどかけて読了。驚嘆し興奮し、思わず感想を書いてしまう。アップして時計を見ると2時40分。4時半までに新宿に行けば良いから、まだ余裕で間に合うだろう。そう思いつつ確認のため参加要綱を見ると、普通に「16時集合」と書いてある。自らの勘違いに気づき青ざめる。あわてて本をバッグに詰め込み家を飛び出す。その時刻3時。新宿まで1時間以上はかかるから、完全に遅刻が確定。絶望しつつ電車に飛び乗り、幹事で在られるウリオさんにメールで遅刻の旨連絡。快速に乗り換え乗り換え、考えうる限り最速で新宿にたどり着くも4時15分。最悪だ。もちろん皆すでに1次会開催場所ルノアールへ移動してしまっている。しかたなく1人でルノアールへ向かう。微妙に迷いつつも探し出し、部屋に入ったその時刻4時30分。もちろん僕以外の全員が着席しており、視線が一斉に時間遅れの闖入者へ降り注ぐ。恥ずかしさで顔を赤らめながらそそくさと席に座る。
 ジュースが皆に回り、乾杯の合図と共にオフ会が始まる。まずは各自自己紹介。ミステリ系サイト界の有名人たちが名乗りを上げてゆく。このあたりでなぜ自分がこの場にいるのだろうかと後悔し始める。ウリオさんやさとるさんなどに数回あったことがある、秋山さんとキセンさんの知り合いである、この場における僕のアイデンティティは全て他人との関係において確立され、僕個人のアイデンティティは存在しない。そもそも僕のサイトは全然有名ではないのだ。肩身が狭い。しかし無常にも順番は回る。その上饒舌&饒舌の秋山さんの次だ。何を言えばいい。あせる。頭の中が白くなる。もうだめだ。支離滅裂なことをのたまった挙句なぜか「すいません……すいません……」と謝り始める。微妙な空気につつまれる場。ああ、早く酒の力を借りたい。
 自己紹介も終わり、本交換が開始される。飛び交う本の山、山、山。キセンさんが積み上げられた本に隠れて見えない。各自予約分の本を配り終わり、余った本は挙手→じゃんけんにより貰い手を決定する。誰も手を挙げない本多数。そのうち4割ほどは僕の本だった。さすがに『四季 春』とかいきなり読もうと思う人はいなかったらしい。あたりまえだ。漫画を持ってきたのもどうも僕だけだったらしい。趣旨を間違えているような気がするもあえて考えないようにする。
 その後本談義。めいめいが好きに話し始める。人見知りの激しい僕はうまく会話の波に乗れず、周りの人たちによる『ブルースカイ』論争やら何やらに耳を傾けるのみ。あぶれてどうにもならず、しかたなく斜め向かいで1人本を読んでいるキセンさんの顔を見つめる。気づいたキセンさん、「なんで僕の顔見てるんですか!」だってそれしかすることがないのだ。つくづく自分が恨めしい。
 あっという間の2時間が過ぎ、1次会がお開きとなる。明らかにおかしい量の本をバッグに詰め込む秋山さん、僕に馬鹿でかい傘を渡して、「ちょっと持ってくれない?」。そのまま2次会の会場までずっと持たされる羽目になる。僕の荷物だってそれなりに重いというのに。しかし何故だかまんざらでもない。パシリ根性のようなものが染み付いてしまっている。
 2次会は飲み屋。ここはひとつ酒の力で話に参加しようと画策。それでなくとも、さすがに場になじみ始めていたこともあって、隣りに座っておられためぐんさんや、正面に座っていたザボンさん、秋田紀亜さんらと様々な会話をする。あまり場にふさわしくないようなことも喋った気がするが、後にはほとんどの会話を忘れる。さすが酒の力である(違)。めぐんさんは日本シリーズ第一試合の様子を携帯で確認し、逐一報告しておられた。ロッテがばかすか打っているらしい。千葉市民としては喜ばねばなるまい。
 途中席が変わり、おそらく今回最年長であられるshakaさんとお話をしていただく。僕が19歳だと言うとたいそう驚いておられた。(共通の知人である)楽志さん話を少しだけしたり、ジェネレーションギャップについて話が弾んだり、もちろんミステリー話もあったりと、充実した時間を過ごす。本名を名乗った時も驚いておられた。そんなに凄まじくめずらしい名字ではないと思っていたのだが。作曲家にも同姓の人はいることだし。
 そんなこんなでさらなる2時間も過ぎ、お開き……かと思いきやあたりまえのように3次会が開かれる。手ごろな飲み屋を探し、流れ着いた先は飲み屋『村さ来』。2千円強という安さに内心驚く。しかし中に入って納得。なぜかスカスカの扉で隔離されたスペースに案内され、響き渡るは隣の席の馬鹿騒ぎ。その場の(おそらく)全員が「煩い、煩いよ……」と思いつつ、しかたなく運ばれてきた酒に口をつける。不味い。頼んだパフェも目を見開くほどに不味い。これが『村さ来』クオリティなのか……
 途中さすらい人さんがやってこられると言うので、秋山さんと2人で迎えに行くことになる。何故か走って僕を置いてゆく秋山さん。もう少しではぐれて道に迷うところであった。秋山真琴……恐ろしい子
 3次会においても様々な話をしたのだが、不覚にも数日後にはほとんど忘れ去られてしまっていた。これも『村さ来』クオリティか(違)。
 そしてついにお開きと相成る。計7時間弱。放出した本の数15。頂いた本の数21。とてもとても楽しいオフ会であった。
 お会いした皆様、どうもありがとうございました。