よしながふみ『西洋骨董洋菓子店』

 いまさらながら「西洋骨董洋菓子店」を読む。これはすごい。大傑作。トラウマも罪も全部しょって、それでも人は生きていくんだ、ってことを痛みと共に教えてくれる、そんな漫画。生きる気力が湧く物語ってのはこういうのを言うのですよ。

 しかし1巻の時点ではまさかこんなシリアスな話になるなんて思ってもいなかった。「フラワーオブライフ」も最後はシリアスになるんだろうか。こっちはどう転んでもありえなさそうだけれども。

(追記)よく考えてみると「フラワーオブライフ」だってシリアスの芽はいくらでもあるのだった。2巻の最後の話の姉の顔が忘れられないんだよ。普通にすごしててもふと思い出して怖くなるんだよ。

西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)

西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)