現実を生きづらい僕らが生きていく為に 神聖かまってちゃん「友だちを殺してまで」

友だちを殺してまで。

友だちを殺してまで。

 最近ブログを更新する気力に乏しかったのだけれど、これを聴いて久しぶりに何か書かなくてはという気分になった。


 現実世界に何の違和感も感じずスムーズに充実して生きることのできる誰かは、聴かなくても大丈夫かもしれない。
 そんな人が存在することが信じられない僕は、僕らは、このロックで不意に泣いてしまう。
 おそらく人生で最も多感な時期である小中高校生時代を、苦しくてどうしようもない感覚を常に肌のどこかで感じながら過ごしていた/いる僕らは、神聖かまってちゃんを、の子の過度に個人的な音楽を通じて、つながることができる。自分のような人間がそこにも、どこにでもいると教えてくれる。


 音楽として、構成がどうだとか演奏がどうだとか、もうそんなことじゃない。ここで鳴り響いているのは彼個人の生きてきた全てであるし、そしてそれは僕や僕らとイコールでありうる。そんな曲を叫ぶことのできる彼は、の子は、この生きづらい現実を変えていける力を秘めている。希望的観測かもしれないけれど。

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