『ARIA The ANIMATION』第4話

 近未来の開発された火星「AQUA」を舞台にしたヒーリングアニメ。
 監督:佐藤順一×シリーズ構成・脚本:吉田玲子×アニメーション制作:ハルフィルムメーカーという鉄板のスタッフから予想されるとおり、クオリティについては安心してみることが出来ます。OP曲はすばらしいですね。ED曲は言わずもがな。
 水と共に在る街の描写が非常に丁寧で美しい。本作品では、この世界が確かに存在しているという感覚を視聴者に抱かせることが重要なわけで、そこのところがきっちりと作られているのは非常に好印象です。
 しかし、ひねくれものの僕、視聴していてもどこか冷めてしまって、この世界観にどっぷりと漬かることが出来ませんでした。
 例えば今回の最後、お墓に向かって届け物のカードに記されていた映像を流すシーンがありましたが、どうにも違和感がぬぐえません。「ちゃんと届けたからね」って、それは自己満足というものでは。だって実際届け先の人は死んでいるのだもの。
 とまあ、自己の歪みっぷりを再確認する結果となってしまいました。あーあ。