桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

 衝撃。抗鬱剤飲んでて良かった。鬱なままで読んでたらいったいどうなっただろうか。全体を覆う黒いトーンがすばらしすぎる。この物語を切実に必要としている人は確実に存在するだろうし、その中の一人が僕であったのは間違いなく幸運である。この小説は、僕のこれからの人生に、些細なことであるかもしれないが、何がしかの影響を及ぼしたであろう。本当に読んでよかった。こう思える小説は少ない。